1.プランニング
まずは、次の内容を明確にしておきましょう。
<予算>
よくわからないから内容がある程度かたまってからというのではなく、売り上げの何パーセントなどまずは予算の上限を定め、その範囲内でやりくりしていきましょう。具体的に計画が立てられます。
<利用目的>
ある特定の商品の販促をしたいとか、顧客を新規獲得したいなどの目的を明確にします。この目的によってチラシの方向性がある程度限定されていきます。漠然と作ってしまうと内容が絞り込めず、何をアピールしたいのかが伝わらないチラシになりかねません。
<配布手段>
ダイレクトメールなのか、街頭で手渡しかなどの配布手段を明確にします。手段によって効果のある形式や、必要な掲載項目が違いますから注意しましょう。
<配布対象>
20~30代の独身男女とか、老人と同居している夫婦など。対象をきちんとつかんで作成しないと効果のないチラシになってしまいます。また、対象によって有効な配布手段とそうでないものが見えてきます。
<配布時期>
これによって、季節感をうまく取り入れたりするのはもちろん、業界内での動きも加味して効果的なチラシ内容にすることが可能となります。また、作成期間はこの配布時期の2ヶ月前から始めるのがベストでしょう。
次に、内容の構成を考えます。
<掲載項目を決める>
店名や企業名、住所、地図、電話番号、ファックス番号、営業時間、定休日は必須です。
<全体の流れを考える>
たとえば、よく知られていることですが、誌面にはZの法則といって左上から右上、そして左下にいって右下で終わるという目線の動きがあります。これを踏まえて各項目を配置していくとよいでしょう。
<必要な資料やイラスト・写真を検討する>
文字だけでは変化をつけるにもやはり限界があります。商品ならば実物の写真が効果的ですし、旅行やイベントならイラストでイメージアップを図るほうが良いなどの特性があります。また、業績についての説明にグラフがあればより説得力が増します。
次に、デザインを固めていきます。
<サムネールを作成します>
サムネールは、アイデアを小さなスケッチにして視覚的に表してみることです。
2.チラシづくり
サムネールが完成したら、実際にチラシを作成していきます。業界では「カンプづくり」とも言います。カンプはサムネールと違い、完成に限りなく近いものです。若干、写真をイラストで代用したりもしますが、ほぼ完成品レベルです。
<テキストデータ>
まず、掲載項目の各文字原稿が必要です。これはサムネールの段階でだいたいスペースが決まっているのでそのスペースに応じた分量のものを用意していきます。
<イラスト>
実際に使う大きさ、内容もさることながら、カラーかモノクロか、また、印刷する紙質が普通紙や上質紙なのか、またはコート紙といってテラテラ光るものなのか、などにより、はっきりした線画がよいとか、輪郭線がないとぼやけてしまうとか、紙質がよいから色を効果的に使ったものがよいなどの使い分けが必要です。
<写真の入手>
写真の入手は早い段階である方が良いのですが、少なくともこの段階できちんと用意しましょう。デジカメで取るときには画質に注意しましょう。印刷物に使うのには少なくとも300万画素以上の性能のデジカメでなくては画像が粗くて使えません。また、自分で撮影する際にはライティング(光の当て方)の配慮も不可欠です。画像処理はコストもかかりますし、やはり限界があります。もとの素材の良さがものを言います。
<各種資料の作成>
これは、例えば地図データであったり、料金表などの表組のもの、統計をビジュアルに示すグラフなどのことです。視覚的効果は大きく、これらビジュアル素材をうまく使ってチラシの効果を高めましょう。示したい内容によって効果的なグラフ形式が違います。的確に使いましょう。また、表も少しの工夫で見やすさが格段に違ってきます。
素材の用意ができたら、次はデザインです。
<レイアウトを決定する>
サムネールをもとにレイアウトを決定していきます。レイアウトとは全体の配置です。どれくらい余白をとるか、また、誌面の主役はどの項目か、それがきちんと伝わるような配置か、などなど調整していきます。
<デザインをかける>
レイアウトがだいたい決まったら、今度は誌面の中の文字のめりはりや書体選び、写真やイラストの大きさのバランスなどをデザインしていきます。真面目さを全面に出したいときはタイトルを大きく強く出しすぎると誌面に躍動感が出過ぎてくだけた印象が出てしまい逆効果になったりもします。また、写真やイラストがしめる割合が大きすぎてもやはり同じような効果が出てしまいます。写真やイラストを同じ大きさで張り付けていくと全体的に特徴のないのっぺりした誌面になったりします。
3.フィニッシュワーク
いよいよ仕上げに入ります。
<入稿>
DTP業者などに用意したデータと、そのレイアウト結果(つまりカンプ)を渡し原稿データを作成してもらい出力してもらいます。見た目でやってくれるか細かく余白の寸法や色の指定、書体や文字の大きさを指定しなくてはならないかなどなど違いはあります。
<校正>
出力してもらったら校正です。校正は誤字脱字のチェックや、内容に間違いがないか、写真はきちんと出ているか、イラストの大きさは良いかなどをみます。これはプロでも一人で完全にはなかなか出来ないもの。どんなに少ない量でも自分の他に誰か1人は必ずチェックをお願いしましょう。また、この段階で指定した通りの大きさでは写真がじゃまだな、とか気づいたら修正してもらいましょう。修正費用は先にどのくらいかかるか、また、どの程度なら範囲内で収まるか聞いておきましょう。
<修正>
校正が終わったら、修正してもらいます。修正が完全かどうかチェックします。
<印刷>
修正が完了したら、ようやく印刷所に印刷してもらいます。
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2022/12/12 更新
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